前回は、内定者フォローを怠ったことで内定辞退が増える会社のパターンについて整理しました。内定を出した時点で安心してしまい、入社までの期間にフォローが手薄になると、他社からの誘いや不安につけ込まれて内定辞退が増えてしまいます。今回は、内定から入社までのフォローを計画的に行うためのカレンダーを取り上げます。
内定通知から入社まで数ヶ月空くケースは多く、その間に候補者の気持ちが離れてしまうことがあります。フォローの頻度やタイミングが担当者の裁量に任されていると、対応が後手に回りがちです。
内定者フォローカレンダーに含める項目
- 内定通知後、入社日までの主要な接点(連絡・面談・懇親会など)の時期
- 各接点で伝えるべき内容(配属予定、入社手続き、現場社員との接点など)
- 内定者からの質問・不安を吸い上げるタイミング
- 担当者(誰がいつ何をするか)の明確化
運用でよくある3つの失敗
① 内定通知後の連絡が事務的な手続き連絡のみになる
入社手続きに関する連絡だけが届き、候補者が「歓迎されている」という実感を持てないまま入社日を迎えてしまいます。
② フォローのタイミングが担当者の裁量に任されている
決まったスケジュールがなく、忙しい時期には連絡が滞ってしまい、内定者の不安を放置してしまいます。
③ 内定者の不安や疑問を聞く機会がない
一方的な情報提供だけで終わり、内定者が本当に気にしていることを把握できないまま入社日を迎えてしまいます。
会社側にとってのリスク
- 内定辞退が増え、採用計画そのものが崩れる
- 入社後の早期離職につながりやすくなる
- 内定者からの口コミで採用ブランドが損なわれる
機能させるためにできること
- 内定から入社までのフォロー計画をカレンダー化し、担当者を明確にする
- 事務連絡だけでなく、現場社員との接点や懇親の機会を設ける
- 内定者の不安や疑問を聞く機会を計画的に設ける
今すぐ使えるツール
内定者・人事それぞれができること
内定者側から考えられるアクション
- 不安や疑問があれば早めに人事に相談する
- 配属予定や入社後の流れについて事前に確認しておく
人事側から考えられること
- フォローカレンダーを内定者ごとに作成し、抜け漏れを防ぐ
- 事務連絡だけでなく、現場との接点を計画的に設ける
さいごに
内定者フォローは「内定を出したら終わり」ではなく、入社日までの関係づくりそのものです。フォローカレンダーを使って計画的に接点を設けることが、内定辞退を防ぐ最も基本的な対策になります。
この記事は実務上の一般的な傾向や論点を整理したものであり、個別の法的判断ではありません。具体的な対応については社会保険労務士・弁護士等の専門家にご確認ください。
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