上司や同僚から言われた一言が、仕事を終えたあとも頭から離れないことがあります。
「自分の能力が足りないという意味だったのか」「言い方がきつかっただけなのか」「受け止めすぎているのか」。考えるほど、相手の言葉と自分の気持ちが混ざり、何を確かめればよいのか分からなくなることもあります。
チエトナの Feedback Lens(フィードバックレンズ) は、そんな“刺さった言葉”を、正しい・間違い、受け入れる・反発する、と急いで結論づけずに整理するための本人専用機能です。
この記事では、Feedback Lensが何をする機能なのか、何をしないのか、入力前に知っておきたい保存とプライバシーの考え方を紹介します。
Feedback Lensは診断・人事評価・法的判断を行う機能ではありません。 相手の真意やあなたの性格・能力を断定せず、考える材料と次に確かめる問いを整理します。
Feedback Lensでできること
入力するのは、受け取った言葉や要旨と、そのときの場面です。たとえば「もっと主体的に動いてほしいと言われた」「会議で説明が分かりにくいと言われた」といった内容を、自分が覚えている範囲で書きます。相手の実名を入力する必要はありません。
整理結果では、主に次の観点を分けて表示します。
- 受け取った言葉そのもの
- その言葉が自分にどのように響いた可能性があるか
- 内容として納得できるかもしれない部分
- 言い方と内容を分けた別の見方
- 関係性や場面によって変わる文脈
- 次に相手や自分へ確かめられる問い
目的は、AIに「相手が正しい」「あなたが悪い」と判定してもらうことではありません。混ざっていたものを一度分け、自分が何に引っかかり、何がまだ分からず、次に何を確かめたいのかを見つけることです。
すぐに保存されるわけではありません
Feedback Lensでは、整理を実行しただけでは記録は保存されません。結果を読んだうえで、残したいと本人が明示的に選んだ分析だけを保存します。
保存した記録は、ログインしている本人の履歴として開き直せます。会社、上司、人事、チエトナのグループ機能へ自動共有するためのものではありません。APIの応答も no-store とされ、別の利用者の記録をIDだけで更新・削除できないよう、本人のアカウント情報と記録IDの両方で対象を限定しています。
ただし、業務上の秘密、取引先情報、個人を特定できる詳細など、外部サービスへ入力すべきでない情報は書かないでください。必要なら、固有名詞を「上司」「同僚」「取引先」のように置き換えてから使います。
AIの整理と、自分の振り返りを分けて残す
保存後は、AIが示した見方とは別に、次の3点を自分の言葉で残せます。
- いま気づいたこと
- まだ納得できないこと
- 次に確認したいこと
ここを分けているのは、AIの仮説をそのまま本人の結論にしないためです。整理結果に納得できない部分があっても構いません。「これは違うと思う」と感じたこと自体が、次に考える材料になります。
記録が増えたときも、性格や能力を決めつけません
本人が明示的に保存した記録が増えると、Feedback Lensは共通して現れている可能性のあるテーマを表示します。ただし、1件だけの出来事から傾向を決めず、2件以上の根拠がある共通点だけを示します。それぞれのテーマから、根拠になった過去の記録へ戻って確認できます。
ここで表示されるのも、性格・能力・成長度の判定ではありません。「こういう場面の言葉が残りやすいかもしれない」と考えるための仮説です。記録を増やすこと自体も目的ではありません。
チエトナの診断やMBTIとは、必要なときだけ重ねる
Feedback Lensは単体で使えます。チエトナの診断結果がなくても、受け取った言葉を整理できます。
本人が希望し、すでにチエトナのタイプやMBTIを登録している場合だけ、あとから別の視点として重ねられます。その場合も、基本の整理結果を書き換えたり、「このタイプだから傷ついた」と原因を断定したりはしません。受け取った言葉、本人の解釈、AIの仮説、診断やタイプの情報は、別々の情報源として表示されます。
使うときの流れ
- チエトナのFeedback Lensを開き、ログインする。
- 刺さった言葉や要旨を書く。実名や機密情報は避ける。
- いつ、どんな場面で、誰から言われたかを覚えている範囲で補う。
- 整理結果を読み、事実・受け止め・別の見方・次の問いを見分ける。
- 残したい場合だけ「本人専用で保存」を選ぶ。
- 必要なら、自分の言葉で「まだ納得できないこと」「次に確認したいこと」を残す。
整理したからといって、相手へすぐ返事をしたり、すべて受け入れたりする必要はありません。次の会話で「具体的にはどの場面のことですか」「期待されている行動を一つ挙げると何ですか」と確認する、信頼できる人へ相談する、少し時間を置く、といった複数の選択肢があります。
利用を止めて、別の助けを求めた方がよい場面
暴力、脅迫、ハラスメント、差別、深刻な体調不良などが関わる場合、Feedback Lensだけで解決しようとしないでください。緊急性があるときは安全の確保を優先し、社内外の相談窓口、医療機関、行政機関、弁護士など、状況に合う専門的な窓口を検討してください。
また、Feedback Lensの整理は、会社の正式な評価理由や相手の真意を確認したことにはなりません。重要な判断をする前に、確認できた事実、記録、自分の解釈を分け、必要な相手へ直接確認することが大切です。
まとめ
Feedback Lensは、フィードバックを無条件に受け入れるための機能でも、相手を間違いだと判定するための機能でもありません。
刺さった言葉を一度そのまま置き、気持ち、別の見方、まだ分からないことを分ける。そのうえで、次に確かめる問いを自分で選ぶ。そうした静かな整理のためのレンズです。
